気温が上がるこれからの季節。 室内でも起こる怖い脱水症状と対策について解説しましょう。
脱水症状とは具体的にどの様な症状なのでしょうか。
人は汗によって体温調節をしますが、汗のもとになる水分とナトリウムやカリウムなどの「電解質」が足りなくなると体温が下がりにくくなり、発熱の状態が続いて脱水症に陥りやすくなります。
電解質は神経・筋肉・心筋の収縮に関与するため大量に失われると「脱力感・手足のしびれ・不整脈」などが生じることもあります。
また、発汗だけでなく「嘔吐や下痢」も電解質を大量に失う原因になるので注意が必要です。
脱水症が進行して水分不足になると、どの様な症状が現れるのでしょうか?
①口がスムーズに動かせられなくなり食べにくく話しづらくなります
②水分不足から唇が割けて出血や痛みがでます
③口の中が汚れやすくなります
④皮膚が乾燥性して痒みの原因となります
⑤かき傷に汚れや細菌が入り込みやすい
⑥老廃物の排出ができなくなり尿路感染症になりやすくなります
⑦便秘になりやすい
⑧脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなります
⑨転倒しやすくなります
体重の20%の水分が失われると命に関わると言われているので、上記の症状が表れる前に水分補給をしましょう。
「脱水症状」になってしまったら?
▶水分補給
▶発汗、発熱を伴うときは、ポカリスエット等で電解質(ナトリウム・カリウムなど)を補いましょう
▶温度と湿度を調節する
▶高齢になるにつれて温度変化を感じにくくなります。エアコンを上手く活用しましょう
▶めまいやふらつきがある時は、安静に
▶受診しましょう
四月でも気温30度を超える日がでてきました。脱水症は夏の病気ではありません。予防が大切なのでこまめに水分補給しましょう。
体重減少1~2%…隠れ脱水症
体重減少3%~…脱水症
脱水症状による受診の目安とは?
- 体温が37℃以上ある
- 脈拍数が1分間に120以上
- 爪を押して離した時、赤みが戻るまでに3秒以上かかる
- 皮膚に張りが感じられない
- 呼びかけに対する反応が弱い
- 痙攣(部分的・全身的)を起こしている
- 健康なときに比べて体重が3%以上減っている
(例:体重が60㎏の場合に1.8㎏以上の減少)
こんな症状があれば早めの受信をおすすめします。